【19年8月リスト 短期連載4】心不全 「パンデミック」にらみ新クラスが開発
公開日時 2019/09/27 05:00
心不全患者の5年生存率は50%で、大腸がんと同程度であり、前立腺がんや乳がんよりも低い数値である。2020年には患者数が120万人、30年には130万人に達すると推計され、「心不全パンデミック」と言われている。薬物治療にはACE阻害薬、ARB、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、β遮断薬などがあるが、新薬開発も活発になっている。ミクス編集部が製薬企業68社を対象にまとめた「新薬パイプラインリスト19年8月版疾患別」(19年6月調査、P2以降の開発品を整理・集計)には、心不全の開発品は9品目(プロジェクト)が上がった。うち申請中が1品目、P3が6品目で、P3にはSGLT2阻害薬の慢性心不全の適応追加も含まれる(表)。イバブラジン、承認間近か申請中なのはイバブラジン(小野薬品)で、ファー...