【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

大日本住友 20年度に国内糖尿用薬売上で首位に “課題解決型MR”育成、CMR増員

公開日時 2019/10/29 03:50
大日本住友製薬の野村博社長は10月28日、大阪本社で開いた2020年3月期(19年度)第2四半期(4~9月)の決算会見で、糖尿病領域の国内売上で20年度にトップに立てるとの見通しを示した。今年7月からコ・プロモーションを開始し、11月から同社に売上が計上されるDPP-4阻害薬エクアファミリー(単剤及び配合剤、製造販売元:ノバルティスファーマ)の売上は、20年度は通期で計上される。加えて、医師としっかり話ができ、実臨床に貢献できる「課題解決型MR」の活動によって、手掛ける様々なクラスの糖尿病治療薬のシナジー効果も期待できるため、首位に立てるとしている。

大日本住友が扱う主要な糖尿病治療薬の19年度国内売上計画は、持続性GLP-1受容体作動薬トルリシティが282億円、エクアファミリーが160億円、ビグアナイド系薬メトグルコが93億円、速攻型インスリン分泌促進薬シュアポストが62億円――。エクアファミリーは11月から5か月分の計画数値となる。トルリシティは薬価ベース、他の製品は仕切価ベースだが、単純合算すると19年度の糖尿病薬売上は597億円となる。

野村社長は会見で、20年度はエクアファミリーの売上が通期で計上されることから、「20年度から糖尿病領域でナンバー1の売上になれると思う」と述べるとともに、「売上ナンバー1になるのは大事なことだが、実質的な意味で医師や患者さんのお役に立てる情報活動ができるかどうかがポイントだ」と強調した。

同社では現在、課題解決型MRの育成や、効果的な活動を展開するためデジタル技術の活用を加速させている。野村社長は、様々なクラスの豊富な糖尿病薬を手掛けることもあり、「課題解決型MRを育て、現場で医師や患者さんのお役に立っていこうとの方針で取り組んでいる」と説明した。課題解決型MRの育成・成長が糖尿病領域での真のナンバー1になることに不可欠との考えを示した格好だ。

■国内MRは1230人体制 10月に約90人増員 エクアファミリーに対応

国内MR数(マネジャー除く)は19年3月末で1120人、9月末で1140人。20人の増員はコントラクトMR(以下、CMR)によるもの。そして、同社広報部は本誌取材に、10月1日現在で国内MR数(同)は1230人体制であることを明らかにした。9月末から約90人の増員となるが、その内訳はCMRが約60人、新人MRが26人という。増員理由は、「エクアファミリーの販売提携により、必要となるディテール数の増に対応し、糖尿病領域でトップ企業となるため」としている。更なる増員も検討しているようだ。

■国内は3%減収 長期品の影響大きく

19年度上期の国内医療用医薬品売上は642億円で、前年同期比3.3%減だった。トルリシティなどは好調だったが、降圧配合剤アイミクスや新たに後発品が登場した非定型抗精神病薬ロナセンの経口剤など長期収載品の減収影響を吸収できなかった。ロナセンはテープ剤を9月に新発売した。野村社長は、ロナセンについて、「テープ剤のメリットを訴求し、テープ剤を中心に出していきたいが、(市場では)ロナセン錠の後発品の要望もある。ここはオーソライズドジェネリックで要望に応えていきたい」と語った。

■がん幹細胞性阻害薬ナパブカシン 日本で22年度上市を計画 結腸直腸がんの適応で

19年度上期の連結業績は、売上2306億円(2.0%増)、営業利益668億円(125.7%増)、親会社帰属純利益が303億円(8.8%増)と増収増益だった。

大幅な営業増益となったが、これは、▽がん幹細胞性阻害薬ナパブカシンの膵がんでの開発中止▽CDK9阻害薬alvocidibは骨髄異形成症候群の開発を優先するとの事業計画見直し。米国上市目標は23年度(当初計画は20年度)▽有効性が見いだせないことからamcasertib(開発コード:BBI503)の開発中止――により、提携先からの418億円の費用戻入を計上したことが主因となる。今期の利益にはプラスに働くが、将来の成長という点では痛手といえそうだ。

なお、膵がんでの開発は中止したものの、ポストラツーダのひとつとして期待が大きいナパブカシンは結腸直腸がんの適応で、日米で開発中。米国では21年度、日本では22年度の上市を目指す。

【連結業績(前年同期比) 19年度予想(前年同期比)】 
売上高 2306億300万円(2.0%増) 4750億円(3.4%増)
営業利益 668億3500万円(125.7%増) 880億円(52.0%増)
親会社帰属純利益 303億3000万円(8.8%増) 360億円(26.0%減)

【国内主要製品売上高(前年同期実績) 19年度予想、億円】
トルリシティ*1 145(107)282
トレリーフ 83(79)171
リプレガル 70(63)126←修正前118
メトグルコ 49(51)93
シュアポスト 34(30)62
アンビゾーム 21(20)39
ロナセンテープ 1(-)18
エクア・エクメット*2 -(-)160
アムロジン 40(47)75
ロナセン錠・散 39(63)52
アイミクス 21(58)37
プロレナール 17(21)33
ガスモチン 16(20)31
AG品 38(23)69
仕切価ベース
*1は薬価ベース
*2はプロモーションのフィー収入は除く
プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

ボタン追加
【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(6)

1 2 3 4 5
悪い   良い
プリント用ロゴ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー