20年の調剤と新薬の動向 コロナ禍顕著に
公開日時 2020/12/29 00:00
2020年1月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が国内で初めて確認されてから1年になる。この間、院内や通院途中での感染を恐れて「受診控え」が生じ、医療用医薬品市場も縮小した。新薬の立ち上がりは特に4~5月の緊急事態宣言中に薬価収載された品目で立ち上がりに遅れが生じたものもあれば、アトピー性皮膚炎に用いる外用薬コレクチム(一般名:デルゴシチニブ)など比較的順調に滑り出した製品もある。そこで今回は、コロナ禍にあった20年の処方薬の動向を、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータで振り返る。なお、異なる疾患領域にまたがって分析する関係上、6か月以上処方を受けていない患者で新たな薬剤の処方があった場合を「完全新規」、...