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アルフレッサ、CSL、ヤマト 血友病B治療薬イデルビオンの患者宅配送を試験運用へ

公開日時 2021/03/04 04:50
アルフレッサホールディングス(HD)とCSLベーリングは3月3日、CSLの血友病B治療薬イデルビオン(一般名:アルブトレペノナコグ アルファ(遺伝子組換え))について、ヤマトグループの協力を得て、同剤を患者宅に配送するパイロット運用を行うと発表した。パイロット運用は3月から6月の4か月間、関東圏で実施する。患者の利便性やサービス品質の検証を行い、全国展開するかどうか決める。イデルビオンに限らず血友病治療薬は1個あたりのパッケージが大きい上に持ち帰る数量も多く、患者や家族の負担になっている。

イデルビオンの場合、1個あたりのパッケージの大きさは約63mm×243mm×63mmある。体重60kgの患者で1週間に1回投与のケースで、1か月分の処方数量は8個、2か月分で16個、3か月分で24個になる。

そこで患者や家族の負担軽減を目指して、アルフレッサHD子会社のアルフレッサが構築したスペシャリティ医薬品の患者宅特殊配送サービス「Home Care Delivery」を用いて、イデルビオンの患者宅配送のパイロット運用を行うことにした。同サービスの運用は今回が初めて。

血友病B患者が受診し、同剤の処方後に、アルフレッサが発注単位ごとに梱包された状態で医療機関に納品する。医療機関で調剤・監査を行った上で、ヤマトグループが冷蔵温度帯(2~8度)を数日間維持できる工夫をして患者宅に同剤を届ける。アルフレッサの納品日とヤマトグループの集荷日を当日に設定することで医療機関での一時保存期間の短縮も目指す。

アルフレッサHDによると、患者の受診日の翌々日以降の患者の希望する日時に同剤を届ける予定。アイディアはシンプルではあるものの、様々な規制の中で正しく患者の手元に医薬品が届くか検証する。
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