アルフレッサ 大阪府と災害支援コンテナファーマシーの運用で協定締結へ 南海トラフ地震など備え
公開日時 2026/01/13 04:49

アルフレッサホールディングスは1月9日、子会社のアルフレッサが大阪府との間で、自社開発した「災害支援コンテナファーマシー」(以下、コンテナファーマシー)の運用に関する協定を締結すると発表した。締結予定日は1月16日。
コンテナファーマシーは、貨物用コンテナを改造して調剤設備等を搭載しているもので、トラックによる牽引で移動することができる。今回の協定締結により、アルフレッサは平時からコンテナファーマシーを活用した研修等を実施し、災害対応能力の向上を図る。南海トラフ地震などの大規模災害の発生時は、大阪府の指示に基づき、医薬品等を充填したコンテナファーマシーを大阪府が指定する救護所などへ輸送・設置し、被災地での調剤業務を行う体制を整える。
◎大阪府の補助金事業に採択 2基目導入へ 藤枝市での実績を評価
アルフレッサは、災害時の医薬品供給の途絶リスクの回避と医療支援活動の継続を目的に、2023年に耐久性と移動性を兼ね備え、建物としても利用可能なコンテナファーマシーを開発した。同年には静岡県藤枝市とコンテナファーマシーの運用協定を締結し、災害時の医療提供体制の強化に取り組んできた。
一方、大阪府は25年度事業として、コンテナ型の調剤設備を整備し、災害時の備えなどにつなげるための「地域で活躍する薬剤師の確保推進事業補助金」を実施している。府は公募の結果、藤枝市での先行事例に基づくアルフレッサの提案を評価し、同社を補助対象事業者に選定した。これを受け、大阪府内での活用を想定した同社2基目となるコンテナファーマシーの導入準備が進んでいる。
今回締結する協定に基づきアルフレッサは、(1)アルフレッサ大阪物流センターにおけるコンテナファーマシーの維持管理、(2)コンテナファーマシーを活用した研修等の実施、(3)大阪府の各機関からコンテナファーマシーの利用要請があった場合、府と協議の上、コンテナファーマシーの配備等の必要な対応を行う、(4)大規模災害等の発生時は、大阪府の指示に従い、医薬品等を充填したコンテナファーマシーを指定の救護所等に輸送・設置する――との活動を行う。
◎調剤・救護設備を完備 空調、水タンク、発電機も
コンテナファーマシーの主な設備は自動分割分包機、錠剤棚、水剤棚、散薬台、外用台、クリーンベンチ、簡易ベッド、電子天秤――などで調剤・救護設備が完備されている。空調機器や照明に加え、水タンクや発電機も備えている。
コンテナ構造ゆえの重量と強度により、強風下でも安定性を保つほか、防犯性にも優れ、内部の設備や物資を守ることができる。輸送能力も高く、1基で必要とされている医薬品等をより多く災害現場に投入できる。運用面では、搭載した発電機と水タンクにより、到着直後から単独で稼働できるうえ、現地のインフラが復旧した際には、電源コンセントや水道と接続することで建物として長期にわたる支援活動を展開できる。