共和薬品は8月24日、の消化酵素剤・ベリチーム配合顆粒の当該ロットについて自主回収（クラスⅡ）すると公表した。回収理由について同社は、「本剤に黒色異物が埋没した顆粒 1粒を発見したとの品質情報を受領した」と指摘。当該異物について調査したところ、「人毛」であることが判明したと説明している。

今回の事案は、薬局における調剤監査時に異物が発見されたもの。人毛が検出された背景について同社は、「製造中の極めて偶発的な発生と考えている」としながらも、「当該ロット中の他の顆粒にも異物が混入している可能性を完全に否定できない」と判断し、自主回収に踏み切ったとしている。健康被害については、「人毛が人体に有害な作用を生じさせる可能性は極めて低い」として、健康被害の恐れはないとも指摘した。

自主回収の対象製品は、「ベリチーム配合顆粒」包装：SP105g（1g×105 包）、製造番号（製造ロット）は2071。出荷数量は1万1011個、使用期限は2024年1月。