経口GLP-1受容体作動薬リベルサス 処方増意向は9割
第一選択での処方は2割以下 煩雑な服用方法がネック
公開日時 2022/01/01 00:00
グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)はインスリンの分泌を促すインクレチン(消化管ホルモン)の1つで、GLP-1受容体作動薬はGLP-1受容体を活性化させることでインスリン分泌を促進し、血糖低下作用をあらわす。2021年2月に発売された2型糖尿病治療薬のリベルサス錠(一般名:セマグルチド)は、ペプチドを基本骨格とするセマグルチドの吸収促進剤であるSNAC(サルカプロザートナトリウム)を含有し、胃でのタンパク質分解からセマグルチドを保護することで内服を可能にした世界初の経口GLP-1受容体作動薬である。それまでのGLP-1受容体作動薬は連日投与と週1回投与の注射薬のみであり、リベルサスの登場は注射嫌いの人や自己注射をする手間を敬遠したい人にとっては朗報だが、同剤の処方経験医はどう評価しているの...