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海外事業の拡大で増え続けるITプロジェクトの見える化

管理の効率化と投資最適化を図る

公開日時 2022/03/03 00:00
提供:ServiceNow Japan合同会社

このお客様事例は、参天製薬株式会社 情報システム本部 グローバルエンタープライズ&ヘルスケアシステムグループ グループマネージャー兼グローバルアプリケーションリード 堤 遠氏および情報システム本部 グローバル情報セキュリティ&ガバナンス室長 原 実氏へのインタビューにより作成しました。

1890年に大阪で創業した参天製薬は、「世界の人々の目の健康への貢献」を使命とし、目薬や眼内レンズなどの製品を開発・製造する「眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニー」です。
1899年に発売された「大学目薬」は、明治から令和に至るまで100年以上も愛され続ける超ロングセラー商品であり、現在では「サンテFX」や「サンテピュア」などの幅広い商品ラインナップを展開しています。

しかし、「実際にはドラッグストアなどで販売される市販の目薬の売上高比率は1割以下。売上高の約9割を占めるのは、世界中の眼科医などが使用する医療用医薬品です」と語るのは、同社の堤 遠氏です。

参天製薬が販売する医療用眼科薬の数は、日本だけで70品目以上。網膜疾患や緑内障、ドライアイ、感染症、アレルギー、白内障など、さまざまな眼疾患をカバーしており、国内の医療用眼科薬市場で圧倒的なシェアを誇っています。

同社の優れた製品・サービスに対する評価は海外でも高く、現在、世界60以上の国・地域で事業を展開。点眼薬の年間製造本数は約4億本、貢献した患者数は年間3,000万人以上に上ります。

こうしたグローバルな躍進をITプロジェクトの管理・遂行の側面から支えているのが、堤氏らが統括する情報システム本部です。

情報システム本部は、大阪本社のほか、欧州、アジア、北米に計70名以上の人員を配置し、それぞれの地域の事業活動に用いられるITシステムの導入・運用やデジタルツール活用による業務効率化、データ利活用による迅速な経営判断のサポートなどを支援しています。

「当社は、2020年までの長期ビジョンとして『世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー』の実現を掲げ、この10年間、グローバル展開を加速してきました。海外売上高比率は、2020年3月期末で33%に達する見通しです。グローバル化が進むと、当然ながら海外でのITプロジェクト案件も増えていきます。その中で、近年浮かび上がってきたのが、海外売上高比率の拡大とともに、年々グローバルに増え続けているITプロジェクトの予算や進捗状況をいかに『見える化』し、適切に管理するかという課題でした」と堤氏は振り返ります。

現在、各リージョンから堤氏の元に上がってくるITプロジェクトの予算申請件数は年間150件以上にも上ります。

これほどの数になると、『プロジェクトが割り振られた予算を使ってちゃんと動いているのか?』『予算オーバーしていないか?』『予定通りに進捗していないとすれば何が原因なのか?』といった、全体像の把握がどうしても難しくなります。

「そこで、グローバル全体のITプロジェクトに関する情報を、ワンポータルで『見える化』できる仕組みは導入できないものかと考えたのです」と堤氏は語ります。

この課題を解決するため、参天製薬は2018年、ServiceNowが提供するITソリューション「ITビジネスマネジメント」(ITBM)を導入しました。

ServiceNow導入前の課題
●事業のグローバル化とともに海外ITプロジェクトが増加し、それぞれの進捗や予算実績管理が困難に
●海外で進行するITプロジェクトの全容を「見える化」したい

さらなるグローバル化を見据え
適切なタイミングで導入する
ServiceNowのITBMは、企業内で動いているITプロジェクトの全体像をワンポータルで把握できるソリューションです。

パソコンやタブレット端末に表示されるITBMのダッシュボードを見れば、いくつのプロジェクトが、どの期間、どれだけの予算を投じて動いているのか。それぞれの目的は何で、各リージョン、またはグループ全体の事業活動にどのような意義をもたらすのかといったことがひと目で分かります。

「当社のようにグローバルで多数のITプロジェクトが動いている企業にとって、そのすべてを俯瞰し、管理するのに有効なソリューションだと評価しました」と語るのは、同社の原 実氏です。

じつは、参天製薬の情報システム本部はITBMを導入する以前から、グローバル化の進展とともに増え続けるITプロジェクトを適切に管理するために仕組みを徐々に作り上げていました。

「各リージョンがそれぞれ独自の裁量でITプロジェクトを進めると、本部による予算管理が利かなくなり、グローバルとしての全体最適化も図れなくなってしまいます。そこで、2010年ごろからグローバル全体に適用する標準のITプロジェクト管理ルールを徐々に構築し、これに沿ってプロジェクトごとの予算承認や、進捗のレビューを行っていく仕組みを整えてきたのです」(原氏)

こうしてルールは整ってきたものの、実際の運用面では課題があったようです。

「各リージョンからのプロジェクト申請や進捗に関する報告などについては、エクセルで作成したフォームに記入する方式を取っていました。ところがマネージャーごとの解釈の違いなどから記入ルールが徹底されず、結果的に情報にばらつきが生じてしまうという課題もありました」と堤氏は振り返ります。

プロジェクトマネージャーごとに報告の更新頻度が異なり、どのプロジェクトがどこまで進んでいるのか、何か問題は起きていないかといった状況をリアルタイムに把握できないことも問題でした。

「やむを得ず、各マネージャーが情報を保管しているフォルダをあちこち探すのですが、その作業だけでも相当な時間がかかり、状況の確認が遅れてプロジェクトの問題をリカバリーできなくなることもありました」(堤氏)

原氏は、「プロジェクト管理の制度そのものは整ってきたので、確実に運用できる仕組みが必要だと考えました。そこで、エクセルによるマニュアル管理ではなく、よりシステム化された管理の仕組みとして、ServiceNowのITBMを導入することにしたのです」と語ります。

また堤氏は、「単にプロジェクト管理の労力が削減されるだけでなく、グループ全体におけるプロジェクトの優先順位付けやリソース配分を考慮し、将来の投資計画も立てやすくなるという経営面でのメリットが非常に大きいのではないかと考えました」と振り返ります。

導入決定から半年ほど経った2019年3月、ITBMは本稼働しました。このタイミングで導入に踏み切ったのは、参天製薬の海外売上高比率が30%を超え、今後さらに比率が高まっていくであろうこととも密接に関係しているようです。

「いまのうちにグローバルで標準化されたシステムやプロセスを整備しておかないと、それぞれのリージョンが独自のシステムを構築してしまい、将来やり直すのが大変になってしまいます。ITプロジェクト投資に関する本社の考え方、やり方をグローバルに理解してもらい、ガバナンスをしっかり利かせるためにも、このタイミングで導入すべきだと判断しました」と原氏は語ります。

評価したポイント、導入の効果はこちらから

また、その他の事例としてSiemens Healthineers(ドイツ)もご確認いただけます。
https://www.servicenow.co.jp/customers/siemens-healthineers.html



www.servicenow.co.jp/

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