薬剤師や看護師のさらなるスキル向上が鍵に高齢化と生産年齢人口の減少に加え、新型コロナウイルス感染症への対応も迫られるという状況の中、医療資源の不足・偏在などの課題を解消しつつ、効率的で生産性の高い医療提供体制の構築が院内外で求められている。2022年度診療報酬改定においてもそうした体制づくりを後押しすべく、地域包括ケアシステムや医療者の働き方改革の推進、多職種協働によるタスクシフト／シェアリングなどが強く打ち出されており、基本的には前回からの流れを踏襲していると言っていいだろう。若干、コロナ対応に乗じて性急に入院医療の機能明確化などを図ろうしている傾向はみられる。また、外来医療においても紹介受診重点医療機関という新たな医療施設体系が登場し、今後は外来医療の機能分化も加速していきそうだ。見方を...