難病あっても生きる希望を失わない社会を
医師 太田守武さん
公開日時 2022/04/01 00:00
患者としての経験と医師としての知見を胸に「医療には心のケアが必要」。人工呼吸器を装着しているため、声は出せない。しかし、眼球の動きで言葉を伝える独自のコミュニケーションでメッセージを発信し続けている。千葉県八千代市の太田守武さん(50)は、かつて患者の自宅を訪ねて寄り添う訪問診療医だった。しかし、42歳の時に「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)と診断され、今は自身が訪問診療を受けている。以降、自らの経験に基づき、難病患者らに対し、障害福祉サービスの紹介や相談を通して、患者が生きやすい社会になるよう活動している。見据えているのは、重度障害や難病があったとしても生きる希望を失わない社会の実現だ。(岡山友美)〔プロフィール〕千葉県出身。早稲田大学理工学部・大学院に入るも福祉に明るい医師を目...