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大塚製薬と大阪大 新規抗腫瘍抗体でライセンス契約締結 多発性骨髄腫に特異的に結合

公開日時 2022/04/18 04:50
大塚製薬と大阪大学は4月15日、大阪大学大学院医学系研究科が同定したCD98重鎖を認識する新規抗体「R8H283」について、大塚製薬に全世界における同抗体を利用した製剤の独占的な実施権を許諾する契約を締結したと発表した。同抗体を利用した製剤には、医療用医薬品のほか、CAR-T遺伝子細胞治療製剤などの再生医療等製品も含まれる。

同契約に基づき、大塚製薬は大阪大に契約一時金と開発・販売の進捗に応じたマイルストン達成金、売上に応じたロイヤリティを支払う。大塚製薬は非臨床研究、臨床開発、製造、販売を独占的に実施する。

R8H283は、大阪大学大学院医学系研究科の保仙直毅教授(血液・腫瘍内科学)らの研究グループで同定された抗CD98重鎖抗体。CD98重鎖は広汎な組織に発現するタンパク質だが、R8H283は多発性骨髄腫に特異的な結合を示す。22年2月には、動物モデルを用いた試験において、R8H283が「顕著な抗腫瘍効果を示した」ことを発表している。

大塚製薬の周藤俊樹・取締役研究部門(兼)知的財産担当は、「今回の契約により、悪性腫瘍に対する新たな治療薬や再生医療等製品の開発につながることを期待している」とし、「今後も、免疫分野、遺伝子・細胞治療を含むバイオロジクス分野での研究開発を推進し、未充足な医療ニーズに取り組んでいく」とコメントしている。大塚製薬は18年8月に大阪大からMMG49 CAR-T(開発コード:OPC-415)を導入し、現在、臨床第1/2相試験に進んでいる。今回の導入は、これに続くものとなる。

大阪大学大学院の保仙教授は、「我々がこのたび単離したR8H283というユニークな多発性骨髄腫特異的抗体は、いわゆる抗体医薬だけでなく、CAR-T細胞をはじめとしたさまざまな医薬に応用可能であり、また他のがん種にも応用できる可能性がある」とコメントしている。

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