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大塚製薬 中国ハーバー・バイオメッド社の二重特異性T細胞エンゲージャーで独占的ライセンス契約締結

公開日時 2025/06/24 04:51
大塚製薬は6月23日、中国のハーバー・バイオメッド社が開発中の二重特異性T細胞エンゲージャー「HBM7020」について独占的ライセンス契約を締結したと発表した。これにより中華圏を除く全世界を対象とした独占的開発販売権を取得する。同社はハーバー・バイオメッド社に対し、契約一時金と短期的なマイルストーンの合計額4700万米ドルに加え、開発段階、売上高の達成目標に応じたマイルストーンを支払う。また、売上高に応じたロイヤルティをハーバー・バイオメッド社に支払うほか、今後の開発費は大塚製薬が負担する。

中国上海に本社を構えるハーバー・バイオメッド社は、がん・免疫疾患領域における新規抗体治療薬の発見、開発、商業化に取り組むグローバルバイオ医薬品企業。今回、独占的ライセンス契約を締結した「HBM7020」は、ハーバー・バイオメッド社の完全ヒトHBICE二重特異性技術とHarbourMiceプラットフォームを用いて開発されたBCMAxCD3二重特異性抗体。免疫系の一部である体内のT細胞を活性化し、同時にB細胞や抗体産生に特化した形質細胞に接近させることで、それらを攻撃および破壊させることを前臨床試験で確認した。自己免疫疾患の多くはB細胞や自己抗体を産生する形質細胞が関与しており、「HBM7020」は、これらの疾患に対する幅広い有効性が期待されている。

2023年8月には、中国でのがんを対象とした第1相試験を開始するため、国家医療製品管理局(NMPA)からINDクリアランスを取得している。大塚製薬は、自己免疫疾患に対する治療薬として「HBM7020」の開発を進める予定。

大塚製薬の井上眞代表取締役社長は、「米国子会社であるビステラ社の抗体医薬とジュナナ社の低分子創薬のプラットフォームを活用して、自己免疫疾患領域の開発パイプラインの拡充を進めている。HBM7020は、B細胞が病態形成に主要な役割を示す幅広い自己免疫疾患に効果が期待されることから、スペシャルティ・自己免疫領域へ一層貢献することで、患者さんに寄与することを願っている」と強調した。

一方、ハーバー・バイオメッド社の創設者でChairman and CEO のJingsong Wang博士は、「このたびの契約締結は、我々が独自に開発したHarbourMiceとHBICEの技術プラットフォームの強みを活かし、安全性と有効性が最適化された完全ヒト型二重特異性抗体の迅速な開発を可能にする。我々のユニークな能力を駆使することで、世界中の患者さんの生活に大きな変化をもたらす新たなバイオ治療薬の開発を推進できると確信している」と述べた。
 
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