革新的新薬の登場が患者と医療者の治療ステージを変える「患者中心の医療」をＤＸで実現する取り組みが始まった。革新的新薬の登場により、多くの疾患で患者は治療を継続しながら日常生活を取り戻し、職場にも復帰できるようになった。まさにイノベーションが成し得た勝利と言えるものだ。一方で、治療を継続する患者も日常生活を送ることへの生きがいを感じながらも、ちょっとした体調変化や副作用への不安など、心的ストレスを抱えるとの報告も近年追加しているという。こうしたケースでは患者が医療者とのタッチポイントを求め、定期受診以外の予定外受診を希望することも多い。こうした患者の不安や悩みに応えるデジタルソリューションの開発に注目が集まっている。患者は自身のスマホやウェアラブルデバイスに体調変化をライフログとして記録する。...