ジャディアンスの心不全適応 処方医の過半が第一選択の意向
処方増意向も9割超 課題は更なるエビデンスの積み上げか
公開日時 2022/12/01 00:00
2021年11月、選択的SGLT2阻害薬ジャディアンス(一般名:エンパグリフロジン)の効能・効果に「慢性心不全ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る」が追加された。ジャディアンスはもともと2型糖尿病治療薬として15年2月に発売された薬剤。同じくSGLT2阻害薬であるフォシーガ(同ダパグリフロジン)に次いで、2剤目の適応拡大となる。SGLT2阻害薬はHbA1c低下作用のみならず、体重減少、腎機能や貧血の改善などの効果が期待できるほか、心不全患者のBNP低下作用も顕著であり、SGLT2阻害薬による心血管・腎機能の予後改善効果に関する大規模臨床研究が次々と報告されている。その端緒を切り開いたのが、ジャディアンス群とプラセボ群との比較で動脈硬化性心疾患合併の2型糖尿病患者の心血管死お...