地方だからこそ創れる最先端の医療システム疾病構造や医療需要などの変化に伴い、長引くコロナ禍にあっても地域医療構想や地域包括ケアシステムの実現、すなわち施設間の機能分化や役割分担、そして介護を含めた地域連携の推進による効率的な医療提供体制の構築は待ったなしだ。とはいえ、2014年度からの勤務医の時間外労働規制が目前に迫り、またオンライン診療をはじめ医療のデジタル化が加速するなど、市場のルールや医療のあり方が変わりつつあり、現場の対応は複雑さを増している。一部の構想区域では機能分化や連携が進んでいないという現状もある。一方、人口減少と高齢化が進む、医療資源が潤沢とはいえない地方では、手をこまねていると地域医療の崩壊を招く。機能分担と連携を推進するために設けられた地域医療連携推進法人が、どちらかと...