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性感染症検査薬 22年の国内市場規模は108億円 富士経済調べ

公開日時 2023/04/24 04:50
富士経済は、梅毒患者数の急増により注目度が高まっている性感染症(STD)検査の国内市場規模が2022年は108億円だったとの調査結果をまとめた。調査対象は遺伝子検査と免疫血清検査を測定方法とするSTD検査薬で、生殖器からの検体の培養検査や日本赤十字社の献血検体スクリーニングは含まない。市場の内訳は、遺伝子検査市場が約20億円、免疫血清検査が約89億円だった。なお、今後の市場規模は23年110億円、24年111億円、25年112億円――と右肩上がりに推移すると分析している。

調査は、同社専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングや、関連文献調査、社内データベースを用いた。調査期間は22年12月~23年2月。

STD検査は感染が疑われる患者の診断補助のほか、医療施設におけるスクリーニング、入院・手術前の安全管理などの目的で実施される。また、感染の自覚症状のある患者、風俗産業従事者の定期的な検査のほか、妊婦検診のメニューにも組み込まれていることから受診者は幅広い。遺伝子検査は診断補助が中心。免疫血清検査はスクリーニング、診断補助、安全管理まで広く普及していることにより、免疫血清検査の市場の方が大きい。

遺伝子検査市場で市場規模が大きいのはクラミジア/淋菌同時検査。「どちらも今後の患者数の増加が想定される」と分析するとともに、「同時検査が変わらず主流になる」としている。HIV定量はHIV感染が疑われる患者の診断補助、HIV感染者やAIDS患者の病態把握、治療薬の効果のモニタリングで使用される。累計患者数が減少していることから、需要は「横ばいから微減する」とみている。

免疫血清検査は、入退院や手術前などに患者の感染の有無を確認する目的でHIVや梅毒の検査が行われている。診断補助よりも安全管理を目的とした検査が圧倒的に多く、入退院や手術の患者数の影響を受け、市場は90億円程度を推移している。梅毒関連は安全管理を目的に多用されており、梅毒TP抗体や梅毒脂質抗体はラテックス定量法が自動化学分析装置で測定可能なことから「需要が大きい」。また、「今後梅毒患者数は増えるとみられ、需要増加が予想される」とも分析している。
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