LTTバイオファーマ LT-5001のドラッグ・リポジショニング目指した第3相試験 有意な差確認できず
公開日時 2023/12/13 04:50
LTTバイオファーマは12月12日、既存医薬品LT-5001のドラッグ・リポジショニングを目指して進めてきた第3相臨床試験について、主要評価項目および副次評価項目のいずれも統計学的に有意な差は確認できなかったと発表した。同試験はノーベルファーマと共同で行っていたもの。同社は、「大変残念だが、この対象疾患に関して承認申請を行うことは難しい」とし、両社で対象疾患について開発戦略を協議・検討するとしている。
LTTバイオファーマは、DDSとドラッグ・リポジショニングをコア技術として、"早く安く医薬品を開発"する「スマート創薬」を実践している企業。ノーベルファーマが販売するLT-5001について、2022年9月より同剤の適応拡大(ドラッグ・リポジショニング)を目指して第3相臨床試験(対象疾患非開示)を開始。23年6 月には治験薬投与を完了している。
同社は今回の試験結果について、「大変残念だが、この第3相臨床試験結果をもって当該医薬品を、この対象疾患に関して承認申請を行うことは難しいと考えている」とコメント。ノーベルファーマとは引き続きLT-5001のこの対象疾患に関する開発戦略を協議・検討したいとした。一方で、別の対象疾患(非開示)に対する LT-5001 の第3相臨床試験(医師主導治験)については今後も継続するとした。このほか両社で別の共同研究開発に関しても協議を進めていることを明らかにした。