LTTバイオファーマ 「PC-SODD」の第3相臨床試験を開始 CIPNへの顕著な予防効果を期待
公開日時 2025/08/25 04:49
LTTバイオファーマは8月21日、オキサリプラチンによる CIPN(化学療法誘発性末梢神経障害)に対する「PC-SODD(LT-1001)」の第3相臨床試験を開始したと発表した。同剤は独自のDDS技術を用いたバイオ医薬品で、様々な疾患の原因となっている活性酸素を消去できる薬剤。前期第2相臨床試験において一部評価項目で有効性を確認している。なお、同剤についてはアルフレッサ ホールディングスと共同開発契約を締結している。
CIPN は抗がん剤による副作用の一種で、抗がん剤投与後にしびれなどが生じ、重篤な場合には抗がん剤の投与を中止せざるを得なくなることがある。現在はこの副作用を予防する方法がなく、この副作用の原因が活性酸素であることから、同社はPC-SOD がオキサリプラチンによるCIPNに対して顕著な予防効果を示すことを見出し、前期第2相臨床試験で一部評価項目で有効性を確認している。
その後、第3相臨床試験の準備を進め、このたび1例目の被験者(患者)への治験薬の投与が行われた。なお、同剤の開発をめぐっては、5月15日にアルフレッサHDと共同開発契約を締結しており、今回の臨床試験も同契約に則って実施する。