院外処方箋 23年12月7200万枚、コロナ前超える
小児科は19年比11%増、耳鼻科は2%増と市場回復
公開日時 2024/02/01 00:00
2020年の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小児科や耳鼻咽喉科を中心に患者の受診控えが起こり、1回処方日数の延長といった動きもみられた。それから4年経つ現在はどのような状況か。調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方状況を把握し、拡大推計して市場全体の処方実態も分析するインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証した。院外処方箋の枚数を指標に見てみる。19年1月から23年12月までの処方箋枚数の月次推移を見ると、1回目の緊急事態宣言の期間にあたる20年5月(5300万枚、拡大推計の概数、以下同)を除けば、コロナの感染急拡大を指す「波」による変動はあるものの、月約6000万~7000万枚の範囲で推移した(図1)。全体のト...