オリンパスは3月8日、韓国の医療機器メーカー「Taewoong Medical」の株式取得契約を解除すると発表した。Taewoong Medicalの製品にデータの不適合が判明したため。両社は今年1月24日付でオリンパスがTaewoong Medicalの株式を取得し、子会社化することを公表していた。

Taewoong Medicalは非血管用金属製ステントの研究開発・製造を主な事業として1992年10月20日に韓国で設立された。オリンパスによると、Taewoong Medicalの製品データについて、「クロージング前に当社が取得可能な表明保証されたデータと矛盾していた」と指摘。「クロージングの条件に適合しない事実である」と判断し、両社合意の上で、株式取得契約を解除したと説明している。

契約解除に伴いTaewoong Medicalの元株主は、オリンパスから支払われた株式取得対価を返金し、オリンパスはTaewoong Medicalの全株式を返還する。