特許期間中の薬価維持で「日本に投資を呼び込む交渉の後押し」に
新薬創出等加算の見直し
公開日時 2024/04/01 00:00
平均乖離率超品目は加算適用されず「予見性を著しく損ねる」との声も革新的新薬の特許期間中の薬価を維持するシンプルな制度へと見直された新薬創出等加算。製薬業界が長年にわたり要望した悲願とも言える見直しがなされたことから、製薬各社からは見直しを好意的に受け止める声が相次いだ。売上の予見性向上や、研究開発投資へのプラス影響への言及もあった。外資系企業からは日本に投資を呼び込む交渉の後押しとなるなどの声も寄せられた。一方で、平均乖離率超の品目では加算の適用を受けられない仕組みに見直されたことに対し、「予見性が低くビジネスへのインパクトが大きいことから改善を期待する」(外資)と早くも見直しを求める声もあがった。(望月英梨)新薬創出等加算は、企業指標に基づく加算係数を廃止し、薬価を維持する仕組みに見直され...