“プラス改定”企業が3社出現 ツムラはプラス24%
不採算品再算定特例の影響
公開日時 2024/04/01 00:00
求められる「流通改善」乖離率7.0%がハードルにミクス編集部が2024年度薬価改定の影響率を各社別に調査したところ、23年度薬価改定に続き、特例的に適用された不採算品再算定の影響が色濃く、“プラス改定”企業が3社現れたことが明らかになった。不採算品再算定品を66成分66品目抱えるツムラは「プラス24%」と大幅引き上げとなった。特に後発品や長期収載品を多く抱える企業では不採算品再算定の該当品目数が各社の改定影響率にも影響する結果となった。乖離率7.0%超の品目は対象外とされたことが響いた企業もあった。不採算品再算定品は、総価取引の調整弁として用いられることが多いことが指摘される中で、要件を追加することで薬価制度改革でも流通改善のメッセージを強く発している。(望月英梨)2...