スギ花粉症の舌下免疫療法 薬局では月約20万人
8万人が10代の患者 有病率の高さなど反映か
公開日時 2024/04/01 00:00
いまや「国民病」と言えるまでに患者数が増加したスギ花粉症。2019年時点で有病率が38.8%(日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会調べ)に上るとされるなか、根治を目指せる治療選択肢として期待されているのが舌下免疫療法だ。注射による従来法と比べて、侵襲が低く、通院回数も低減するため、14年の発売(当時は液剤)から使用患者数が増えてきた。18年には錠剤が発売され、取り扱いが簡便になった。今回は、調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方状況を把握し、拡大推計して市場全体の処方実態も分析するインテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」から、スギ花粉症の舌下免疫療法に用いる錠剤のシダキュアを中心に処方動向を見てみる。まず、スギ花粉症の薬物療法...