ジセレカのRA適応 処方増意向は8割 第一選択は半数弱
新規JAK阻害薬のリスクの周知徹底が適正使用の鍵に
公開日時 2024/04/01 00:00
関節リウマチ(RA)領域においては現在、複数のJAK阻害薬が使用されているほか、TNFα阻害薬やIL-6阻害薬などの生物学的製剤のバイオシミラーが相次いで登場しており、RA治療は急速な進歩を遂げているとともに治療選択肢が拡大している。とはいえ、治療目標に到達していない症例も少なくなく、有効かつ安全な治療へのアンメット・メディカルニーズが高い疾患といえる。20年11月に発売されたジセレカ錠(一般名:フィルゴチニブ)はRA治療薬では5剤目となるJAK阻害薬。効能・効果は「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」で、1日1回200mgを経口投与する。炎症性サイトカインのシグナル伝達に関わるJAKには4つのサブタイプ(JAK1、JAK2、JAK3、TYK2)が...