エーザイ ベンチャー投資事業を強化 年間最大投資額を40億円に増額 プラットフォーム構築を加速
公開日時 2024/06/04 04:51
エーザイは6月3日、ベンチャー投資事業を強化し、年間最大投資額を現行の30億円から40 億円に増額すると発表した。連携範囲も同社のグループ全体へと拡大するほか、戦略的重要領域やエコシステム以外であっても将来的に大きなイノベーションが期待できる創薬・デジタル領域の技術・サービスについては投資を拡大して行うという。これにより、創薬イノベーション、エコシステムプラットフォーム構築を加速させたい考え。
ベンチャー投資事業は2019年から開始した。同社が戦略的重要領域に掲げる神経領域、がん領域、グローバルヘルスにおいて投資を実施。バイオロジクス、核酸、遺伝子治療などの新規モダリティや最先端バイオロジーに加え、AI やデータ管理・収集、スマートデバイスやデジタル治療など、幅広い領域において30 社以上に投資したという。既存事業とのシナジー創出に加え、複数の投資先で株式売却も発生し、利益獲得にもつながったとしている。
同社は、「ベンチャー投資事業により、アカデミア、創薬ベンチャー、IT ベンチャーとの機動的な協業をさらに進め、アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患をターゲットに革新的な新薬を創出し、hhceco 企業として、他産業との連携によるエコシステムを通じて、人々の健康憂慮の解消や医療較差の是正という社会善を効率的に実現を目指す」としている。