エーザイ 抗がん剤・タズベリク錠200mgの投与中止を判断 追加データから血液系二次性悪性腫瘍を確認
公開日時 2026/03/23 04:52
エーザイは3月19日、日本で製造販売する抗がん剤・タズベリク錠200mg(タゼメトスタット臭化水素酸塩)について投与中止を判断したと発表した。国内外で入手した追加データから血液系の二次性悪性腫瘍を複数例確認したと報告。同社は「タズベリクに関する投与中止のお知らせ」と題する文書を作成し、投与中の患者への速やかな投与中止を求める、新規投与を行わないよう医療関係者に喚起した。なお、国内で同剤を投与された患者は2021年8月の発売以降、約200人。同社は全ての投与中止を確認したうえで同剤の販売を中止する。
抗がん剤・タズベリク錠200mgをめぐっては、3月9日に日本以外で開発・商業化の権利を有する仏・Ipsen社が、海外で実施している臨床第Ⅰb/Ⅲ相試験「SYMPHONY-1」で、独立データモニタリングコミッティから血液系の二次悪性腫瘍の有害事象のリスクがベネフィットを上回る可能性があるとの指摘を受け、全ての適応症での販売を自主的に中止すると発表していた。
当初、エーザイは国内の適応症が「単剤療法」であることや、「現時点で血液系の二次悪性腫瘍の有害事象のリスクが添付文書に記載の範囲を超えて増加しているとの報告はない」とし、国内外の市販後を含む安全性データの収集並びに精査を進めるとの方針にとどめていた。ただ、その後に入手した国内外の追加データから、「併用・単剤投与のいずれにおいても、血液系の二次性悪性腫瘍が複数例発生していることを確認した」と明かし、日本における使用条件下でも血液系の二次性悪性腫瘍発症のリスクを最大限考慮する必要があると判断した。
同社は3月19日から同剤を使用している医療機関(全例調査)に対し、①タズベリクを投与されている患者様につきましては、速やかに中止をご検討ください、②新規投与については行わないようお願いします-と呼び掛けた。