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GE薬協・川俣新会長 「安定供給責任者会議」の立上げで情報共有に意欲 理事会前に私案公表で意思表明

公開日時 2024/06/12 04:51
日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)の会長に就任した川俣知⼰氏(⽇新製薬代表取締役社⻑)は6月11日、記者懇談会を開き、「安定供給に向けて各企業の好事例を共有する安定供給責任者会議」の会内立ち上げに意欲をみせた。理事会での機関決定を経て公表するのが通例だが、「新会長取り組み方針(案)」として発表した。「GE薬協の取り組み方針という形ではまだない。こういう形で取り組んで参るという意思表明ということで理解いただきたい」と話した。理事会を20日に開き、会内から賛同を得て成案化したい考え。

川俣会長は会見冒頭で、「今まで仕事をする中で、不言実行と有言実行はどっちが正しいのか考えていた。不言実行の方が結果的に成し遂げることができた部分だけを自慢すればいいのでカッコいいが、いまGE薬協に求められていること、何を新会長がしたいのか、皆様からお問い合わせをいただく環境にあるので、今回は有言実行でやろうかなと思った」と会長私案の段階で公表に踏み切った理由を話した。

◎増産のための情報共有を 供給不安長引く最大の理由と指摘

供給不安が長引いている。各社は増産に努めているが、「情報共有が全くできていなかった。それが、これだけ長い間供給不安が継続している最大の理由だと思う」と表明。「各企業がそれぞれ、自分のところに大量に注文が来ている製品を増産に努めてしまい、隣の会社は何を増産しているのかをわからずに、ダブって増産するというようなことに至ってしまった」と指摘し、「我々がまず情報共有できていれば、医療機関も心配しないで必要な分だけ発注をすることができたと思うが、それができずにここまで引きずってしまっている」と述べた。

こうした状況を克服するために、「安定供給責任者会議」を協会内で立ち上げ、情報共有することを提案した。川俣会長は、「我々として初めに取り組まなければいけないのは、各社が何を増産して、何をどういうタイミングで出荷するのかという情報共有だ」と説明した。例えばシェアの高い品目の供給が止まれば、カバーのために他社で緊急増産するのは「極めて難しい事態になりかねない」と指摘し、増産するうえで情報共有の重要性を強調した。「そもそも原料や製品の在庫をどのぐらい持つべきなのか、中間製品として持つのか、最終製品として持つのか、各社の取り組みを情報共有することも意味があること」と話した。独占禁止法との関係を整理する必要との考えも示し、「どのような情報共有が許されるのかということについても、一つひとつ公正取引委員会に照会をさせていただきながら情報共有をしていきたい」と述べた。


◎業界再編の具体的姿の調査・研究を 後発品あり方検討会構成員を外部有識者に

業界再編の必要性が指摘される中で、「業界再編の具体的な姿について、各企業の役割の明確化と強みの相互補完の観点からの調査・研究」を行うことも主張した。ジェネリック産業の構造について議論した厚労省の「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」の構成員を外部有識者に招くなどして、研究会を立ち上げることも提案した。

◎再編後の姿は自社コンソーシアムを例示「それがあるべき姿か、GE薬協の研究で再点検」

再編後の具体的な姿については自社の例を引き合いに説明。「例えばコンソーシアムの組み方ですとか、そういった仕組み作り。例えば私どもも第一三共エスファやMeiji Seikaファルマさんとかとお付き合いをさせていただいてる。我々は製剤の開発や生産能力はあるが、販売能力はそれほど強くない。そういった企業(第一三共エスファやMeiji Seikaファルマ)は生産開発について強みがないので、そこを補完し合う形でのコンソーシアムは元々組まれていた。それがあるべき姿だったんだろうか、という再点検をしていかなければいけない」と述べた。

◎会長として異例の個社に言及 「サワイさんが本当に不採算のものだけ引き受けると思えない」

サワイグループホールディングスが自社の生産余力を活かし、不採算品目を引き受けて増産を検討するなど個社として取り組みを進めていることについて認識を問われ、「今回、サワイさんがどういう意図で発表をされたのか、私もちょっと理解できていないが、 全部サワイさんの工場に片寄せするのは、各企業の生産量が減ることになる。それで本当にいいのか」と指摘。「本当に不採算のものだけをサワイさんが引き受けてくださるとも思えない。我々としても、不採算であっても供給し続けざるを得ないものを、採算性の高いもので賄っている。不採算のものだけ引き受けてくれる企業は存在しない。業界団体として(個々の企業の提案について)何かアドバイスをすることは特にない」と答えた。

◎研修のための教育研修委員会の立ち上げを GE薬協のメリットで加盟企業の増加も

このほか、人材育成の重要性も強調し、「研修のための教育研修委員会の立ち上げ」も提案した。生産余力を持つためにも、「人材の定着は必須」として、委員会の立ち上げの必要性を強調した。「GE薬協に加盟するメリットは何ですか、と聞かれると、“特にない”と言わざるを得ないのが実状」としたうえで、こうした活動により、「GE薬協に加盟してない企業にも紹介し、それに伴って協会の加盟企業数を増やしていく活動にもつながり得る」、「GE薬協に加盟した方がいいと評価される協会になることが協会のあり方だ」との考えを示した。



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