支援センター設立で集中治療室の働き方改革を推進
横浜市立大学の遠隔ICU戦略
公開日時 2024/09/01 00:00
将来的にはあらゆる病床でICU並みの治療をめざす2024年度診療報酬改定により遠隔モニタリングで支援を受ける体制を評価した特定集中治療室遠隔支援加算が新設された。遠隔ICUの普及に弾みが付くのは間違いなく、恒常的に集中治療専門医の不足が指摘される中、同専門医らの働き方改革の推進、患者管理の質向上や均てん化などが期待されている。横浜市立大学附属病院の集中治療部は、2020年からICU内に「支援センター」を設置し、集中治療専門医などが複数病院の患者のモニタリングや、現場の医師や看護師に助言を送ったりするなどする、遠隔ICUのパイオニア的な存在だ。同診療体制の拡充により、最終的には「患者の予後の改善」を視野に入れる同院集中治療部部長・准教授の髙木俊介氏に、遠隔ICUの利点や将来像について尋ねた。(...