複雑な病態を包括的に診る総合内科を開設
病院総合内科の可能性/社会医療法人愛仁会高槻病院
公開日時 2025/05/01 00:00
高齢者医療を強化し病院全体の生産性を高める近年、急速に医療需要が伸びている高齢者救急。複数の疾患、複雑な病態の高齢者救急は、受け入れや治療、退院支援などが大きな課題となっている。社会医療法人愛仁会高槻病院では2017年に新設した総合内科が中心となって、救急を含めた高齢者医療の質と効率性の向上に取り組んでいる。さらに総合内科では各診療科とのタスクシェアも進めている。総合内科主任部長の筒泉貴彦氏が目指すのは、病院全体の医療の質と生産性の向上、そして働きやすい職場づくりだ。(ライター清水大輔)高齢患者増を見据え総合内科を開設厚生労働省の将来推計によると、2040年に向けて年間救急搬送件数は20年の510万件から560万件へ50万件も増加する。このうち75歳以上は36%増で、85歳以上に限定すると7...