高リン血症薬 新薬フォゼベルはシェア4位
25年4月で処方患者シェア13% 他剤への追加処方多く
公開日時 2025/07/01 00:00
高リン血症は慢性腎臓病(CKD)の重要な合併症のひとつで、心血管イベントや死亡のリスクを高める。血清リン濃度を目標範囲内に管理する薬物治療の主体はリン吸着薬だが、目標範囲を逸脱する患者が一定数いることや、服薬する錠数や回数などで負担がかかっていた。そうした中でテナパノル(製品名・フォゼベル)は、1日2回、1回1錠の服用で透析患者の血清リン濃度を管理可能な薬剤として24年2月に発売された。そこで今回はテナパノルの処方状況を中心とした高リン血症治療薬市場について、インテージリアルワールドの統合医療データベース「CrossFact」をもとに検証する。CrossFactは、調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方状況を把握し、拡大推計して市場全体も分析できる。今回対...