ジャディアンスのCKD適応 処方増意向は9割超
第一選択薬の意向も半数に さらなるデータ収集で位置づけ強化へ
公開日時 2025/08/01 00:00
慢性腎臓病(CKD)は、脳卒中や心不全など心血管疾患のリスクファクターであり、CKD治療では末期腎不全への進行を遅らせるとともに、心血管疾患などの発症を予防することが目的となる。そのため、CKDの治療法では腎機能の働きを補完しつつ合併症を防ぐために、ACE阻害薬、ARBなどの降圧剤などを中心にさまざまな薬剤が使用されている。中でも近年、SGLT2阻害剤による腎機能保護作用が注目されており、2021年8月、フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)にCKDの効能・効果が追加された。次いで、24年2月に追加承認されたのがジャディアンス(同エンパグリフロジン)で、2型糖尿病、慢性心不全、CKDの3つの適応症を有したことになる。6609人(うち日本人612人)のCKD患者を対象としたEMPA-KIDNE...