【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

日本リリー 西神工場新棟・新規包装ラインを公開 70億円投じ「国内向け供給体制を強化」

公開日時 2025/09/10 04:49
日本イーライリリーは9月8日、西神工場(兵庫県神戸市)に竣工した新工場棟や新規包装ラインを報道陣に公開した。ニエト・アイノア製造本部長(工場長)は記者団の取材に応え、「日本は米国に次ぐ重要な市場だ。供給体制の強化で日本市場のニーズに応えていきたい」と強調した。同社は一連の増強工事に70億円を投じた。また、工場の稼働体制について、現在週5日とする24時間稼働を2027年から週7日のフル稼働に切り替え、リリー製品の安定供給対応を加速する考えを明らかにした。

同社は、マンジャロなどの需要増加や供給増に備えるため、2022年から70億円を投資し、西神工場の増強工事を行ってきた。工事では新工場棟を建設し、新規の包装ラインを導入したほか、オートインジェクターの検査を行う自動デバイス選別機(ADSM・写真下)を独自開発した。オートインジェクターの検査は、これまで付着物がないかなどを担当社員が目視で行っていたが、自動デバイス選別機(ADSM)を導入したことで、1分間で数百本単位の検査を可能とし、大幅な作業効率の向上を実現した。また、品質試験ラボラトリーを刷新し、分析機器などを導入したことで、幅広い分析手法を導入できるようになった。

◎「製品によっては約15%の作業効率の向上につながった」

同社によると、「一連の投資に伴い、製品によっては約15%の作業効率の向上につながった」という。

アイノア製造本部長(工場長)は記者団に対し、「国内唯一の製造拠点として日本の患者さんの人生をより豊かにするため、医薬品を安定的に供給していく。顧客の期待を認識し、それを上回るものを提供していきたい」と強調した。

なお、西神工場は1981年操業で、工場の敷地面積は2万3000㎡。社員約270人体制で、国内市場向けリリー製品の分析試験や外観検査、包装を行っている。取り扱い製品は国内で販売する同社製品の95%(販売量ベース)、品目ベースで21製品ブランドに及ぶ。
プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事
【MixOnline】関連(推奨)記事
【MixOnline】関連(推奨)記事
ボタン追加
【MixOnline】記事ログ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー