R&D部門とビジネス部門による共創
公開日時 2025/12/01 00:00
医師・個人事業主(サージラボ)中村浩己R&D部門とビジネス部門で、どのぐらいの交流があるだろうか。相互の理解は進んでいるだろうか。恐らく、そう簡単なことではあるまい。しかし、ここには大きな可能性が秘められている。製薬企業において、R&D部門とビジネス部門の間の垣根は高い(厳密に言うと研究部門と開発部門でも違いはあるが、本稿ではR&D部門の中でも開発部門に重点を置いて話を進める)。相互の距離が遠いのは、いくつかの理由がある。まず、言うまでもないことだが、それぞれ目指しているゴールが異なる。また、両方を経験する人は稀少であり、人材交流は限られる。さらに、対話を行う機会が限られ、相互の理解が進みにくい。順に見ていきたい。部門のゴールが異なるのは当たり前まず、双方の部門のゴー...