編集長沼田佳之製薬各社のコマーシャル部門の立ち位置がここ数年で変化してきた。これまでの医師一辺倒な情報提供から、患者中心主義へのシフトが進み、ＭＲ活動のゴールも、患者が安心して治療を継続できる環境を医師など医療者と協働して整えることに歩み出している。まさに歓迎すべきことだ。一方で、いま考えるべきことがある。それは地域医療を担う医療機関の経営問題だ。これまで治療薬の無かった疾患に革新的新薬が登場することは患者にとって福音だが、病院側の理由でその薬剤を使用できないとなれば問題だ。そんな実態を皆さんはお気づきだろうか。高市政権は緊急経済対策の一環として、「医療・介護等支援パッケージ」を緊急措置した。所信表明以降、高市首相が繰り返し主張してきた医療・介護の経営改善や医療従事者等の処遇改善を実現するも...