大手3社4月新体制発足、若返り・多角化・再編 粗利崩壊の最中 問題は経営力
公開日時 2009/03/31 00:00
●アルフレッサHD石黒社長誕生・東邦は調剤軸に持株会社化●バイタルネットとケーエスケー統合、葦の会に新展開なるか粗利崩壊の最中、医薬品卸の大手3社が4月から新体制を発足させる。アルフレッサHDは明祥出身の石黒傳六副社長が社長に昇格した。東邦は調剤をもう一方の柱とする持株会社に変身し、卸事業運営会社社長にはオムエル社長の河野博行氏が就任する。バイタルネットとケーエスケーは統合し、こちらも持株会社となる。これで大手5社中4社が持株会社となった。メディ・パルHDとアルフレッサHDの統合が頓挫し、今後の再編は東邦・葦の会の動向が注目される一方、各卸は多角化にも注力、なかでも調剤展開が活発化している。また、多角化に関連した損失も大手3社で発生した。いろいろな意味で、卸の経営力が問い直される時代である。...