エクサウィザーズ 旭化成セラピューティクスが希少疾患担当MRの育成で「AI対話型ロープレ」を導入
公開日時 2026/07/29 04:51
エクサウィザーズは7月26日、旭化成セラピューティクス医薬営業本部エムパベリプロジェクトが希少疾患領域のMR育成を目的にAI対話型ロールプレイングサービス「exaBase ロープレ」を導入したと発表した。患者・専門医とMRの接点が少ない中で、多様な症例・議論を擬似的に経験できるほか、想定される論点・切り返しをMR自身が事前に準備・訓練できる点などが導入の決め手になったという。サービスを導入した旭化成側も、擬似経験による提案力の底上げなどに期待を寄せている。
「exaBase ロープレ」を導入したエムパベリプロジェクトは、希少疾患である血液疾患「PNH(発作性夜間ヘモグロビン尿症)」領域を担う専門チーム。希少疾患領域のMRは実務(OJT)による成長機会が極端に限られているほか、担当MRをアサインしてから一人前になるまで時間がかかり、成果が出にくいことが課題となっている。加えてMRが全国に分散し年齢層も幅広いため、マンツーマンによるリアルなOJTが物理的に困難。また、従来の研修はアウトプットの機会に乏しく、指導者ごとに判定基準・知識量が異なり、標準化されていない点なども課題となっていた。
「exaBase ロープレ」は、AIアバターとの対話を通じて専門領域の面談を何度でも擬似体験し、実務機会の少なさを補い、MRの提案力・切り返し力の向上を支援するというもの。「その場面が来てから教える」OJTから想定される論点に対して事前に準備・訓練する形へ転換できる。また、指導者ごとにばらついていた判定基準・知識量を揃え、教育の標準化とアウトプット機会の確保を実現する。さらに、新任メンバーでも、初日から専門領域の面談を擬似体験できる環境を整備しており、異動の多いMRが新たな疾患領域をゼロから学び直す際の立ち上がりを早め、組織全体のスキル底上げを図ることができるとした。
◎旭化成セラピューティクス・杉田プロジェクト長「専門領域の面談を擬似体験できる環境整った」
旭化成セラピューティクス医薬営業本部エムパベリプロジェクトの杉田英之プロジェクト長は、「exaBase ロープレを導入したことで、想定される論点や切り返しを事前に何度でも訓練でき、新任メンバーが初日から専門領域の面談を擬似体験できる環境が整った」と強調。「指導者によってばらつきがちだった教育を標準化し、同じ基準でアウトプットを重ねられることは、組織を強くするうえで非常に大きな価値がある。今後は他の専門領域へのシナリオを拡充し、活用を広げたい」とコメントした。