エーザイ・第2四半期 アリセプトの国内売上29.9%減 GEや競合新薬の影響大きく

公開日時 2012/11/02 04:01
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エーザイは11月1日、2013年3月期第2四半期決算(4-9月)を発表した。日本市場について、最主力品のアルツハイマー型認知症治療薬アリセプトは売上高403億円、前年同期比29.9%の減収となった。11年11月にジェネリックが初参入し、12年4月の薬価改定で16.8%の薬価引き下げを受け、加えて12年4月以降、相次ぎ競合新薬の長期投与制限が解除されるといった逆風が背景要因となる。通期売上目標は、期初に立てた内容を据え置き、900億円としている。

同社の内藤晴夫社長は同日開いた決算会見で、自身も13エリア30拠点を訪問したことを紹介しながら、「想像以上に激しいジェネリック促進策の風が吹き荒れる中での、先発品ブランドの価値、意地をかけた激しい戦いだったと思う」と上期を振り返った。そして、上期実績を詳細に分析した結果、「下期に何をすれば良いのかが非常にクリアに見えた」と話した。

下期に最も注力する施策として挙げたのは服薬継続率の向上で、アリセプトは処方開始1年後の服薬継続者が全体の4割程度、特に処方開始3か月までの脱落が多いという。そこで、「アリセプト服薬サポートセンター」を開設し、次の診療日や次の服用機会を電話などで患者らに知らせるサービスを始めることを明らかにした。内藤社長は「服薬継続率を平均15%アップさせたい」と語った。この服薬継続率向上のほかに、▽潜在患者の早期受診を促すためのDTCの実施、新規患者の獲得▽アリセプト口腔内崩壊錠は少ない唾液量でもしっかり崩壊するといった高品質面の再度の訴求――などに取り組み、通期計画900億円を達成させたい考えだ。

◎抗リウマチ薬ヒュミラ、抗がん剤ハラヴェンなど新薬群は好調

同社の国内医療用医薬品売上(ジェネリック除く)は1460億円で、前年同期比12.0%減だった。前述のアリセプトに加え、10年11月にジェネリックが初参入するなどしたPPIパリエットの13.2%の減収が大きく影響した。ただ、抗リウマチ薬ヒュミラ、非がん性疼痛治療薬リリカ、抗がん剤ハラヴェンといった新薬群は堅調に売上を伸ばした。これら新薬群は下期に更なる成長を見込んでおり、医療用薬売上の通期目標は3230億円、前年同期比2.5%減まで減収幅を圧縮できるとみている。

なお、日本のジェネリックの上期の売上は86億円(前年同期比35.6%増)、通期目標は190億円(同38.7%増)としている。

【連結業績(前年同期比) 通期予想(前年同期比)】
売上高 2884億6000万円(12.9%減) 6100億円(5.9%減)
営業利益 373億3900万円(26.0%減) 870億円(9.1%減)
経常利益 345億5400万円(27.0%減) 820億円(8.9%減)
純利益 244億7900万円(26.5%減) 590億円(0.8%増)

【グローバル製品売上高(前年同期実績) 通期予想(前年実績)、億円】
アリセプト 534 (814) 1120 (1471)
パリエット 533 (633) 1085 (1264)
ハラヴェン 108 (62) 285 (160)

【国内売上高(前年同期実績) 通期予想(前年実績)、億円〕
アリセプト 403 (576) 900 (1083)
パリエット 257 (297) 530 (609)
メチコバール 134 (150) 280 (300)
ヒュミラ 118 (97) 280 (205)
リリカ 63 (49) - (113)
ワーファリン 51 (48) 100 (99)
アクトネル 46 (57) 100 (110)
セルベックス 40 (51) - (100)
ハラヴェン 27 (6) 100 (31)
ジェネリック 86 (63) 190 (137)

 

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