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アストラゼネカ 米原工場で社員送迎用EVバス導入 濱田執行役員「脱炭素のパイオニア企業として推進」

公開日時 2024/04/09 04:51

アストラゼネカは4月8日、同社の米原工場に勤務する社員向けの送迎用EV(電気)バスの運行を開始した。出勤時のCO2 削減が目的。同社執行役員の濱田琴美オペレーション本部長は米原工場で開催したセレモニーで、「EVバス導入によるCO2削減効果は大きくはない数字だが、企業や1人ひとりの行動を見直し、脱炭素化を進めていくことで持続可能な未来につながる」と強調。「この分野のパイオニア企業として、サステナビリティ活動を推進していく」と挨拶した。

◎年間9.5トンのCO2削減量を見込む


送迎用EVバスは、滋賀県米原市三吉にある米原工場と米原駅の間を毎日朝夕3便ずつ運行する。同日夕方に第1便が米原工場を出発した。従来はディーゼルエンジンのバスで従業員の送迎を行っていたが、EVバスに切り替えたことで、CO2削減量は年間9.5トンを見込む。バスは31人乗りで1日あたり40~50人程度が利用するという。

EVバスの運行は滋賀県内で初の取組み。同日のセレモニーでは、滋賀県庁や米原市役所の関係者も出席した。挨拶した濱田本部長は、今後気候変動関連の死者数が、新型コロナウイルスによる死者数を超えるとの予測もあると指摘したうえで、「アストラゼネカではこの状況を21世紀最大の公衆衛生の危機と捉え、グローバル全体で気候変動を食い止めるべく脱炭素化を進めている」と紹介。「人々の健康は地球の健康と絶対に切り離すことはできない」と述べ、「従業員の出勤によるCO2削減を実現し、地域の福祉やサセナビリティ教育に役立てていきたい」と決意を語った。

◎EVバス導入は従業員有志の発案 車体にメッセージを記す

EVバスの導入は、従業員有志が発案したもので、同社が車両の手配や充電ポイントの設置などの準備を行ってきた。車体のデザインは従業員の意見が採用されており、コーポレートカラーのマルベリー色の車体に、「人々と地球の健康のためにアストラゼネカは科学で薬をつくります」とメッセージが書かれている。


同社は、2026 年までにグローバル規模で自社事業からの温室効果ガス排出量を2015 年比-98%にするとともに、2030 年までにバリューチェーン全体でカーボンネガティブ(排出量より削減量が多い状態)を達成するという目標を掲げ、営業車を EV へ切り替えるなどの取り組みに力を入れている。

米原工場は、1998年に操業した同社の国内唯一の生産拠点。従業員約300人体制で国内市場向けの製品の製造や供給、品質管理を行っている。工場で使用する約2割の電力をソーラーパネルの稼働でまかなうほか、廃材となっていたPTPシートのリサイクルなどの取り組みを行っている。


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