地域医療連携推進法人「日本海ヘルスケアネット」 地域フォーミュラリを開始 PPIとα-GIから

公開日時 2018/11/02 03:52
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地域医療連携推進法人「日本海ヘルスケアネット」(山形県酒田市)は11月1日、酒田市を中心とする北庄内地域での推奨医薬品を示すフォーミュラリを策定し、運用を始めた。まずは消化性潰瘍などに用いるPPIと糖尿病などに用いるα-GIの2薬効群から開始。PPIは3成分、α-GIは2成分で、推奨後発医薬品(GE)群として1成分あたり2~3メーカーの製品を選定した。処方、調剤において推奨医薬品以外の使用は制限しない形だが、推進法人としては、医療費抑制など地域のコスト管理の取り組みの一環であり、推奨医薬品に集約されていくことを期待する。実施内容は、製薬企業や医薬品卸関係者には正式に通知されておらず、情報を入手した卸関係者は、得意先がフォーミュラリにどう対応するのか確認を急いでいる。(関連記事

地域フォーミュラリは推進法人の事業。7月以降、推進法人のメンバーである山形県・酒田市病院機構の日本海総合病院、酒田地区の医師会、薬剤師会が中心に検討してきた。地域フォーミュラリを「薬剤に関する有効性、安全性および経済性を考慮した医薬品使用における指針」と位置付ける。PPIを対象にしたのは、先発品の売上が大きく、フォーミュラリ実施で薬剤費節減効果が期待できるため。α-GIは地域としてばらついている採用薬剤の一定の集約が可能と判断した。
 
推奨医薬品(カッコ内は規格/推奨GEメーカー)は、PPIでは▽ランソプラゾール(15mg、30mg/武田テバ、東和薬品、沢井製薬)▽ラベプラゾール(10mg、20mg/サンド、日医工、キョーリンリメディオ)▽オメプラゾール(10mg、20mg/東和薬品、共和薬品、日医工)の3成分。α-GIでは、ボグリボース(0.2mg、0.3mg:OD錠/沢井製薬、東和薬品、高田製薬)、ミグリトール(25mg、50mg、75mg/東和薬品、沢井製薬(OD錠))の2成分。患者の病態や各施設の事情もあることから、推奨品の処方、調剤を義務付けるものではない。
 
対象薬効群は、日本海総合病院、医師会と薬剤師会からなる「地域フォーミュラリー作成運営委員会」が選定。推奨成分とメーカーは、薬剤師会内に設置した、推進法人メンバーの薬剤師による「地域フォーミュラリー検討委員会」が決めた。地区内の調剤実績とシェア、安定供給、製品ごとの「生物学的同等性試験」「原薬の産地」「一包化の安定性と利便性」「薬価」「錠剤印字」なども含めて「有効性、安全性および経済性を総合的に検討」したという。AGの登場や原薬供給の不安定化など状況に変化があれば推奨医薬品を再検討することもあるとしている。
 
地域フォーミュラリに関する説明会を11月6日、酒田市内で薬剤師会会員、医薬品卸関係者を対象に開催し、選定経緯などを解説する。
 
今後、実施状況をみながら、生活習慣病領域を中心にフォーミュラリの対象薬効群を増やすことも検討する。
 
「地域フォーミュラリー協議会」設置 自治体ともコンセンサス

地域フォーミュラリの実施にあたり、酒田地区の医師会、薬剤師会、日本海総合病院と、酒田市健康福祉部の国保年金などの関係課をメンバーとする「地域フォーミュラリ―協議会」を設立し、自治体のコンセンサスを得ながら進めることにした。今回の開始も、10月22日の協議会での確認を経て行われた。
 
なお、推進法人は、日本海総合病院などを運営する地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構、医療法人健友会(本間病院)、医療法人宏友会(上田診療所)、社会福祉法人光風会、医療法人山容会(山容病院:精神科専門)、社会福祉法人かたばみ会のほか、酒田地区の医師会、薬剤師会、歯科医師会の9法人からなる。全て酒田市内にある。
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