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日本睡眠学会と厚労省研究班 睡眠薬の適正使用・休薬GL策定 薬依存防ぐ狙い

公開日時 2013/06/14 05:02
国立精神・神経医療研究センターは6月13日、不眠症リスクが高まる社会環境の中で、睡眠薬の処方も増えていることから「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」(GL)を、日本睡眠学会と厚労省研究班が共同で策定したと発表した。高用量・多剤併用も徐々に増えてきているといい、一部にみられる薬への依存、乱用・過量服用を防ぎたい考え。睡眠薬の適正使用法に加え、非薬物療法の活用、減薬や休薬に向けた治療の出口戦略も明示したのが特徴だ。
 
GLを策定したのは、厚生科学研究の「睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班」、日本睡眠学会の「睡眠薬使用ガイドライン作成ワーキンググループ」で、研究班の主任研究者、グループの委員長は共に国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理部部長の三島和夫氏。医療者、患者に向けて、不眠医療に必要な最新の情報を盛り込んだ。
 
GLでは、どのような治療が必要かを症状に応じて、適切な治療法に導く治療アルゴリズムを作成。その中には、薬物療法だけではなく、睡眠衛生指導や認知行動療法など非薬物療法を活用しながら難治例にも対応し、減薬・休薬し、治療の終了に至るまでの診療の流れを明示した。
 
また、医療現場で挙がる代表的な質問を40にまとめ、医療者、患者向けに、現時点での最新の回答も盛り込んだ。この中では治療薬の種類別に、症状に応じた選択、効果などについて臨床研究をによる科学的根拠に基づく医療者向けの詳しい解説もしている。
 
同センターは、「特に睡眠薬依存や長期服用に対する不安が目立ちます。この背景には、睡眠薬の投薬期間や休薬指針が明確でない、すなわち『治療の出口が見えない』ことも一因になっています。治療の道筋が示され、薬物療法に関する情報が提供されれば、多くの不安は解消されます」(報道向けリリース)としている。
 
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