Meiji Seika ファルマ 血液がん治療薬ダリナパルシンを導入 新規のミトコンドリア標的薬
公開日時 2015/01/21 05:00
Meiji Seikaファルマは1月19日、再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫の適応でソレイジア・ファーマが開発中のダリナパルシン(一般名、英文表記darinaparsin)について、日本国内に導入するためのライセンス契約を締結したと発表した。Meijiは、同薬承認後に販売、流通を担当する。また、再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫以外の適応症を対象とする同薬の国内開発・販売権を獲得した。
ダリナパルシンは、種々の血液がんや固形がんの治療薬として開発された新規のミトコンドリアを標的とする注射剤。米国で実施された臨床第2相試験(P2)では再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫への有効性が示された。日本ではP1が進行中で、2015年中に日本を含むアジアで国際共同P2を開始する予定。
Meijiは、テラルビシンやダウノマイシンといった血液がんに適応を持つ抗がん剤を持っており、新薬の導入でこの領域での強化を図る。ソレイジアは欧米で展開しているがん領域医薬品を日本や中国などアジアに早期に提供する目的で、2006年に伊藤忠商事と米国MPMキャピタルが設立した企業。
今回の契約締結に伴い、Meijiはソレイジアに対して契約一時金を支払うほか、開発や販売に応じた一時金およびロイヤルティを支払う。詳細は非開示。