米リリーとNVIDIA 共同イノベーション・AIラボ創設 5年最大10億ドル共同投資 創薬の高速化実現へ
公開日時 2026/01/14 04:52
米イーライリリー・アンド・カンパニーと米半導体大手のNVIDIAは1月12日(米国時間)、J.P.モルガン ヘルスケア カンファレンスで、AI創薬に関する共同イノベーション・AIラボを創設すると発表した。AIラボは、サンフランシスコのベイエリアを拠点とし、26年前半に稼働予定。両社はインフラと研究に今後5年間で最大10億ドルを共同で投資する。AIラボのインフラはバイオ医薬品向けの「NVIDIA BioNeMo」と次世代AIプラットフォームのNVIDIA Vera Rubinアーキテクチャをもとに構築する。両社はロボティクスと“フィジカルAI”のパイオニアとして、創薬と製造の高速化と拡張を図る。
◎米SFで12日開幕のJ.P.モルガン ヘルスケア カンファレンスで発表
今週12日に米国サンフランシスコで開幕したJ.P.モルガン ヘルスケア カンファレンスで、米リリーとNVIDIAは、最大10億ドルの大型投資案件をぶち上げた。AI分野で躍動するNVIDIAと、革新的医薬品を創出するイーライリリーが手を組み、世界を主導するアカデミアやAI研究者、エンジニアからなる学際的なチームを結集し、AI共同イノベーション・ラボで大規模データを生成し、医薬品開発を高速化できる強力なAIモデルの構築に挑戦するというもの。
◎24時間365日体制のAI支援 AI創薬の次世代基盤および最先端モデル構築へ
プロジェクトの初期は、創薬のための継続的な学習システムを構築し、24時間365日体制のAI支援で生物学者や化学者の実験をサポートするフレームワークを構築。さらに大規模で高品質なデータ生成や創薬の高速化を目的とするプラットフォーム「NVIDIA BioNeMo」を活用し、AI創薬における次世代基盤および最先端モデルの構築に注力する。
◎リリー デビッド・A・リックス会長兼CEO「どの企業も単独で達成できないブレークスルー環境作りだす」
イーライリリーのデビッド・A・リックス会長兼CEOは、「リリーの膨大なデータと科学的な知識をNVIDIAのコンピューティング能力とモデル構築の専門知識と組み合わせることで、これまでの創薬を変革させる可能性がある」と強調。「世界トップクラスの人材を結集することで、どの企業も単独で達成できないブレークスルーのための環境を作りだすことができる」と意欲を示した。
◎NVIDIA ジェンスン・フアンCEO「それぞれの業界の強みを結集し、創薬のための新たな青写真を創出」
一方、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、「NVIDIAとリリーは、それぞれの業界の強みを結集し、創薬のための新たな青写真を創出する。科学者が実際に分子を作る前にインシリコで広大な生物学的および化学的空間を探索できるようにするためだ」とコメントした。