FRONTEOとMeiji Seika ファルマ AI技術活用してドラッグリポジショニングのプロジェクト開始
公開日時 2025/10/24 04:51
FRONTEOとMeiji Seika ファルマは10月23日、AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」(DDAIF)を活用したドラッグリポジショニングに関するプロジェクトの開始を発表した。プロジェクトでは、すでに上市している製品を対象に、FRONTEOの仮説生成に特化したDDAIFとMeiji Seika ファルマの医薬品研究開発における知見を掛け合わせて、新たな価値の創出を目指していくという。
DDAIFは、自然言語処理に特化したAI「KIBIT(キビット)」と、創薬研究者およびAIエンジニアの知見を組み合わせたAI創薬支援サービス。疾患関連遺伝子ネットワークの解析や、標的分子候補に関する仮説構築を通じて、医薬品開発における研究者の意思決定をサポートするもので、複数の製薬企業で導入されている。
Meiji Seika ファルマの成瀬毅志常務執行役員研究開発本部長は「DDAIFは研究開発プロセスの革新と効率化に大きく貢献する可能性を秘めている。プロジェクトを通じて、研究開発の質とスピードの両面での飛躍的な向上を目指す」と強調。FRONTEOの豊柴博義取締役CSOは「新規創薬の難易度が年々高まる中、DDAIFは、Meiji Seika ファルマの医薬品の価値の最大化と事業成長、薬を必要とする患者さんのQOL向上に貢献する。加えて、標的分子の枯渇という世界的な創薬の課題や、日本の医薬品産業の発展にもブレイクスルーをもたらすと考えている」とコメントしている。