塩野義製薬 長崎大学と連携協定 北里研究所と抗マラリア薬の共同研究契約締結
公開日時 2020/11/26 04:50
塩野義製薬は11月25日、長崎大学との連携協定で北里研究所と抗マラリア薬の創製を目指した共同研究契約を締結したことを発表した。塩野義製薬と長崎大学は2019年2月に「マラリアを中心とした感染症分野における包括的連携」に関する協定を結び、共同研究を進めてきた。
契約の締結によって、北里大学の附置研究所である大村智記念研究所で見出した抗マラリア作用を持つ微生物由来の化合物群に関し、共同研究を実施して革新的な抗マラリア薬の創製を目指す。
長崎大学との連携では、2020年3月から国立感染症研究所と共同研究契約を締結し、マラリアに関する共同研究を開始している。感染研が持つマラリア感染や分子メカニズムに関する知見・技術をマラリア創薬研究に融合し、革新的な抗マラリア薬やワクチンの開発を目指している。
塩野義製薬は「感染症の脅威からの解放」を重要課題としている。オープンイノベーションで多様な知見・技術を持ち寄り、マラリア撲滅を目指したプラットフォームをパートナーと共に構築し、革新的な抗マラリア薬やワクチンの創出・提供を通じて、世界の人々の健康と持続可能な社会の発展に貢献できるよう努力いく方針とする。