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新型コロナワクチン・コミナティの公的接種対象「12歳以上」に拡大へ

公開日時 2021/06/01 04:49
厚労省の厚生科学審議会(厚科審)予防接種・ワクチン分科会は5月31日、ファイザーの新型コロナワクチン「コミナティ筋注」の公的接種の対象を、現在の「16歳以上」から、「12歳以上」に拡大することを了承した。ただ、現在は主として65歳以上高齢者への接種が行われ、次に基礎疾患のある者などを接種対象にすることが決まっており、各自治体でその準備が進んでいる。このため同分科会では、「必ずしも即座にこの年齢層(=12~15歳)に接種券を送付する必要はなく、接種体制や高齢者への接種状況を勘案しつつ実際の送付時期を決定いただきたい旨、改めて周知する」ことも確認した。

5月28日の薬食審医薬品第二部会で、コミナティの海外データをもとに接種対象者を「12歳以上の者」とすることが報告され、添付文書が31日付で改訂された(部会報告の記事はこちら)。同分科会は、承認されたワクチンを公的接種の対象とするか、また公的接種とした場合にどのような順番で、どのように接種するかなどを議論する場で、この日、コミナティの公的接種対象を12歳以上とすることなどを決めた。

12~15歳を対象とした海外第2/3相試験では、ワクチンの2回目接種後7日以降の発症予防効果(ワクチン有効率)は、▽感染歴なし▽感染歴を問わない――のいずれも100%だった。ちなみに16歳以上では、感染歴のない被験者は95.0%、感染歴を問わない被験者は94.6%だった。

12~15歳を対象とした海外第2/3相試験での安全性は、「全体的な傾向は16~25歳の者と同様」と評価され、頻度の高い事象に接種部位の痛み、疲労、頭痛、悪寒などが挙がった。

同試験では、2回目接種後の38.0度以上の発熱は19.6%でみられ、16~25歳17.2%、16~55歳15.8%、56~85歳10.9%――と若年層ほど発熱する傾向がみられた。発熱に関しては、この日の分科会で委員から、発熱は日本人で多く発現する傾向があるため、海外データよりも頻度が高く出る可能性があるが、報道を含めて冷静な対応が求められるとの指摘も出た。
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