エムスリーは7月22日、新型コロナウイルス感染症の「第7波」に対応するため、多数の感染患者を受け入れる医療機関向けに業務効率化に役立つ「デジスマ診療」1000件を緊急的に無償提供すると発表した。デジスマ診療は、スマホで医療機関の予約・問診・決済が可能なシステム。100％子会社のエムスリーデジカルとエムスリーソリューションズを通じてサービス提供する。

緊急支援の対象は、「第7波」で来院者数が急増し、現場対応業務が逼迫している日本国内の医療機関、クリニック。期間は8月末で提供数は1000件。「デジスマ診療」はデジカル社が開発し、エムスリーソリューションズが販売するクリニック向けシステムで、予約受付、事前問診、キャッシュレス決済等のプロセスを、患者個人のスマートフォンから利用できる。

エムスリーは、「特に発熱外来の指定を受けた全国の医療機関において、来院者数が急激に増加し、通常の患者受入れキャパシティを大幅に超える非常事態となっている」と指摘。感染対策に加えて、夏の暑さ対策も求められるなど医療機関のオペレーションが複雑化していることから、喫緊の課題として医療従事者の負担軽減等に役立てて欲しいと呼びかけている。