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伊藤忠商事 VTuberを起用した医師向け動画コンテンツ制作に参入 製薬向けマーケティング支援展開へ

公開日時 2023/03/30 04:52
伊藤忠商事は3月29日、オンライン記者説明会を開き、VTuberを起用した医師向け動画コンテンツの制作に参入すると発表した。国内最大級のVTuberグループ「にじさんじ」を展開するANYCOLOR社と共同で、製薬企業向けの動画コンテンツを企画・制作し、医師専用のメディアプラットフォームなどを通じて配信する。VTuberを動画のアシスタントや進行役に起用することで、コンテンツに娯楽性を付加させ、視聴する医師の参加障壁を下げたり、視聴数の増加や途中離脱の減少が期待できる。伊藤忠商事としては、これを足掛かりに先進的技術を活用した製薬企業向けマーケティング支援事業への展開を検討する方針だ。

この日のオンライン記者説明会で同社は、20年4月に資本業務提携したANYCOLOR社と共同で、VTuberを起用した医師向け動画コンテンツ制作の実証検証を行っていることを報告した。同社が制作した実証動画は、慢性的な睡眠不足が課題となっている勤務医の健康改善や、研修医向けのノウハウをテーマにしたコンテンツ。VTuber(レイバー)が医師にインタビューする形態の内容となっている。視聴した医師のデータ(年齢や診療科)を分析することで、VTuberを起用した動画コンテンツが、医師向けの情報提供としてどのような効果がでるかについて、医師限定の専用メディアサイトで実証検証を現在行っていることを明かした。また、その結果をみて製薬企業向けのデジタルマーケティングの手段として展開する方針を示した。

◎参加障壁を下げ、視聴数の増加や途中離脱の減少が期待

同社によると、VTuberをアシスタントや進行役として起用するメリットについて、「視聴する医師の参加障壁を下げたり、視聴数の増加や途中離脱の減少が期待できる」としている。製薬企業向けのプロモーション用動画サイトの制作に際しては、薬機法や「販売情報提供活動ガイドライン」など業界ルールを遵守し、事前に医師や薬剤師の監修を経てコンテンツ制作に臨む方針を示した。さらに、コンテンツについては「VTuberは、あくまで司会進行役という形で、登壇する医師の先生方が医学情報の紹介を行うなど措置を講じる」と強調した。

◎製薬企業のMRがアクセスできない若手研修医への情報訴求に期待も

加えて、クライアント企業の自社サイトへのコンテンツ配信などの要望にも必要に応じ対応する。また、訴求効果については、コロナ禍のMR活動でアクセスが難しい若手研修医を取り込む可能性に強い期待感を示したほか、これまでの実証などを通じて、40~50歳代の医師からの支持を得ていることにも言及した。伊藤忠商事としては、コロナ禍を経てMRによる医師とのリアル面談が減少しているなど、活動に制約を受けていることを捉えて、製薬企業のMR活動をデジタル技術の活用で側面的にプロモーション支援したい考えだ。
 
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