政府は４月29日、2025年春の叙勲受章者を発表した。製薬関連では、エーザイの内藤晴夫・代表執行役CEOが旭日重光章を受章した。これを受け、内藤氏は「このたび、旭日重光章受章の栄に浴しましたことを、大変光栄に存じます」と喜びを表した。そのうえで、「この栄誉を機に、日本と世界の患者様の満足の増大と健康福祉への 貢献を自身に課せられた使命として、人々の健康憂慮の解消と医療較差是正の実現を目指し、より一層邁進していく」とコメントしている。伝達式は5月9日に、宮中で行われる。

内藤氏は、1975年にエーザイへ入社後、88年に代表取締役社長、03年よりCEO。ヒューマンヘルスケア理念（hhc理念）に基づく経営を推進し、その結果としてアルツハイマー治療剤や抗がん剤をはじめとする革新的新薬の創製による世界のヘルスケアニーズの充足に貢献してきた。顧みられない熱帯病への取り組みなどグローバルヘルスへの尽力を続けてきた。また、日本製薬団体連合会（日薬連）の会長をはじめ、業界団体での活動にも注力してきた。