スギ花粉舌下免疫療法シダキュア 小児中心に月23万人
25年6月は新規処方4万人超え 過去最多
公開日時 2025/10/01 00:00
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会(当時)が2019年に行った調査では、スギ花粉症の有病率は約40%。単純計算すると国内に4000万人以上の患者がいることになる。特に5~9歳で有病率30%、10~19歳では50%と高く、第2世代抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド薬といった対症療法とは別に、根治療法への期待が高まっている。スギ花粉をごく少量から漸増して繰り返し投与し、過敏性を減少させるアレルゲン免疫療法(減感作療法)は歴史ある治療法だが、従来は注射でアレルゲンを投与する方法しかなかった。開始当初は週1回あるいは2回といったペースで通院しなければならない。そうした中で14年に承認されたのが、舌下免疫療法だ。第1号は液剤だったが、その後に発売された錠剤のシダキュア(有効成分・スギ花粉エキス原末)は保...