マルホは9月30日、米国のデジタル医療機器メーカー・Sibel Health社との間で、出資契約を締結したと発表した。両社は2024年7月にデジタル医療機器の共同開発や独占的販売権に関するライセンス契約を締結。出資契約により、戦略的パートナーとしての連携をより深め、皮膚科学領域の診断・治療を目的としたデジタル医療機器の開発を加速化していくとしている。

出資契約により、マルホの皮膚科学領域に関する知見と、Sibel社が有するウェアラブルセンシング技術、AIによるデータ分析技術、ソフトウェアおよびクラウドプラットフォームの開発ノウハウを組み合わせることでデジタル医療機器開発の加速化を目指す。なお、マルホの出資額は非開示としている。

Sibel社はウェアラブルセンシング技術研究から誕生したスタートアップで、臨床試験や臨床ケアにおける最先端のモニタリングソリューションを提供している。マルホでは、皮膚科学領域におけるデジタル医療機器への取り組みとして、24年7月にSibel社が開発中のかゆみに伴う掻破の計測・抑制を目的とした「新規デジタル診断・治療機器」について、グローバルを対象とした共同開発と診療用途での独占的販売権に関するライセンス契約を締結していた。